概要
主演:芳根京子、重岡大毅(ジャニーズWEST)
原作:奥乃桜子『それってパクリじゃないですか?-新米知的財産部員のお仕事-(集英社オレンジ文庫)
脚本:丑尾健太郎、佃良太
演出:中島悟、内田秀実、鯨岡弘識
視聴率:
第一話 6.0%
第二話 4.5%
あらすじ(※ネタバレ注意!)
知的財産部に異動することになった亜季(芳根京子)。親会社から出向してきた北脇(重岡大毅)と熊井部長(野間口徹)、3人で知財部が始動する。
そんな中、月夜野ドリンクの看板商品『緑のお茶屋さん』とそっくりなチョコレート『緑のオチアイさん』という商品が見つかる。亜季は販売元の落合製菓に注意をしに行くが、落合社長(でんでん)の人柄に触れた亜季は〈パクリではなく、悪気のないパロディ〉だから許してあげられないかと考える。しかしパクりとパロディの違いも分からない亜季に北脇を納得させることはできなかった。
ある日、亜季の親友・根岸ゆみ(福地桃子)の元に警告書が届く。ゆみがデザインから販売まで行っている『ふてぶてリリィ』のデザインが既に他社によって商標登録されていたのだ。なんとかゆみを助けられないか考える亜季は、その中で自分なりにパクリとパロディの違いを見出す。それは〈愛があるか〉というものだった。しかしそんな曖昧な答えでは北脇を納得させることはできず、再び『緑のオチアイさん』を許すべきか問われた亜季は、パクリもパロディも許してはいけないという結論に至る。
北脇と共に落合製菓の社長の元を訪ね、商標の使用の中止、商標権の放棄、さらにこれまでのライセンス料の支払いを求めた。すると社長の息子はパクリではなく偶然だと主張し、訴訟するなら好きにすればいいと反論してきた。帰り道、社長たちの顔が頭から離れず落ち込む亜季。本当に訴えるのかと問うと、北脇はルールに則って対抗するのみだと答えた。それを聞いた亜季は今一度知的財産について勉強し直し、まずはゆみの『ふてぶてリリィ』の問題に取り掛かる。商標登録を行った会社よりも先にゆみが『ふてぶてリリィ』を販売していた記録を見つけ、なんとか解決するのだった。
数日後、再び落合製菓を訪ねた亜季は『緑のオチアイさん』が『緑のお茶屋さん』に合わせて何度もロゴを変更していた事実を知ってしまう。落合製菓が『緑のお茶屋さん』の商標を真似ているという証拠を掴んでしまった亜季だったが、どうしても訴訟に積極的になれない。すると北脇は、月夜野ドリンク側の立場になって考えてみるよう助言する。実は『緑のお茶屋さん』は高梨部長(常盤貴子)が開発し、月夜野ドリンクの傾いた経営を救った商品だった。たとえ悪気のないパロディでも、簡単に許せない事情があることを知った亜季は余計悩むことに。
そんな中、北脇と又坂(ともさかりえ)が落合製菓に話をしに向かう。するとそこでは社長らが子ども達の描いた絵をクッキーに印刷して配っていた。販売してほしいと頼む子ども達だったが、以前北脇から著作権の侵害に当たると指摘を受けていたため、売ることはできないと謝るのだった。そんな社長の姿を見た北脇は、複雑な表情を浮かべる。帰社後、もらったクッキーを亜季にあげようとすると、亜季は半分に割って2人とも食べられるようにしてくれた。それを見た北脇はある案を思いつき―――。
落合製菓の元へ向かう亜季と北脇。2人は『緑のオチアイさん』の販売中止を求めた。そして代わりにOEM(業務委託)を提案。月夜野グループが落合製菓に対し『緑のお茶屋さん』を使ったチョコレートを製造、販売してほしいというものだった。どちらにも利益がある解決策に社長は喜んで引き受けると快諾し、この一件は無事解決したのだった。
感想
なかなかに興味深いテーマでした!パクリとパロディ。作中にはオマージュやインスパイアなど、さらに色々な言葉が出てきて私の頭はてんやわんや(笑)
このドラマは、前クールのフジ月9で放送されていた『女神の教室〜リーガル青春白書〜』を彷彿とさせるものがあるように感じました。題材は全く異なるけど、起こった出来事や事実だけに目を向けるのではなく、当事者らの思いやバックグラウンドにまで目を向けて、両者にとってベストな解決策を探す。効率は悪いかもしれないけど、見ていてすごく腑に落ちるというか、亜季が悩んでもがいて出した結論にちゃんと納得できるのが良いなと。北脇もなんだかんだでかなり亜季寄りというか、彼からすれば職務を全うしているだけのつもりかもしれないけど、既にだいぶ絆されてて推せます(笑)
高梨部長のキャラクターがまだイマイチ掴めないんですよねぇ。悪い人じゃないのは分かるんだけど、すごく良い人って感じもしなくて、謎です。そう見えるような演技をしているのか、常盤さんがそういう人なのか。まだ私には分かりません、、、。ただ少しずつ各役のキャラクターが見えてきて、意外とバランス良いのかも?とも思ったり!私的には一話目より好印象でした。ただ視聴率だけ見るとやっぱり下がってましたね。ここから挽回はあるんだろうか。見守っていきたいところ、、、!
あとはまぁ今回で言えば「ふてぶてリリィ」の件。亜季にヒントを与えるための要素として必要なのは分かるけど、問題提起をしっかり描いた割には解決への道のりはあっさり過ぎて、ちょっと飲み込みに時間かかりました。こういう主人公の思考の道筋をしっかり描きつつ、視聴者にもストーリーや言葉の意味を理解させる必要のあるドラマって、きっと45〜60分で収めるのがすごく大変なんだろうなぁ。どうにか集中して、要素をしっかり拾って見ていきたいところ!第三話も楽しみです!
この記事を書いたのは……
生粋のドラマ好き、かほこです!
毎クール10~15作品ほど視聴しています!Tverで後追い派。
涙もろいのでタオル片手にドラマ見ることも少なくないです。
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